流れ落ちる水を観る、そしてその音を聴き、心をはせる水琴窟。信楽焼の芸術性を造形はもちろん、人の脳に最も心地よい働きをするとされている「周波数とパワースペクトルとの相関関係測定によるゆらぎ」の音を追求しています。



1.水琴窟について
水琴窟の誕生は、江戸時代約400年前に遡り、近江国長浜に生まれた大茶人であり作庭師でもあった小堀遠州がつくばいの余り水を利用して考案した「洞水門」から発祥したともいわれています。 以後「水琴窟」と呼ばれる作庭技法の一つとして知られるようになりますが、その技法は秘伝として公開されることもなく、使用していた陶器も寿命が短いことから、実のところ大戦後にはその存在も忘れられ、「幻の水琴窟」とまで言われていました。今のように水琴窟が復活したのは、ごく近年のこと、1980年に入って水琴窟の研究がマスメディアで広く一般に紹介されてからとなります。

メディアで再び様々な人々の注目を浴びることになった水琴窟は、それまでの水滴音を愛でる日本人の嗜好に加え、現代科学が証明する癒しの効果にも注目が高まることになり、製作技法にも最新技術が用いられ、広く新たな開発が進められることになります。
遊楽花器「水咲(すいしょう)」もその中の一つですが、水滴の大きさや水滴音を一定化させるために非常に高度な技術を要しています。


2.開発の発端
開発の発端は、佇まいの環境コーディネーターとして、また書家として、地球環境を大切にされているアーティスト 尾崎水耶(B&S ps 代表)さんから、室内のしつらえができる水琴窟開発はできないかという依頼を受けたことが発端となります。

庭で耳を傾ける水琴窟の設計開発にもかなりの精度が要求される時代になっていますが、静寂な室内で見つめる水滴、聴く音に対する精度には再現性も含めて、より高度な設計思想が要求されます。尾崎水耶さんの水に対する豊富な知識と、環境コーディネーターとしての人のやすらぎに対する配慮をベースとし、特に開発陣が目指したのは、一般的に人の脳に最も心地よい働きをするとされている「周波数とパワースペクトルとの相関関係測定によるゆらぎの種類が1/f」とされる音でした。そのために、滴の大きさを小さな滴から最大直径値6.5mmの中のいかなる大きさにするのか、落下水滴音をはらむ役割を担う壷の大きさ、受け皿の水盤は、と様々な試作品による落下テスト・測定を繰り返し、さらには同品質の製品が再生産できる技法を構築し、約6年の歳月をかけて完成したものがこの遊楽花器「水咲(すいしょう)」です。 当然ながら信楽陶器の芸術品として仕上げの美観にも心を注いでいますので、茶会や催事でのおもてなしはもとより、心を静めるツールとしても好ましい逸品となっています。

遊楽花器「水咲」ついて

深い眠りからさめた一粒のしずく光をうけ響きがひろがる音の誕生の瞬間
「水咲」は水のしずくが奏する遊楽花器です。 庭園の水琴窟を室内にという発想から誕生。
水おとし器、反響壺、水盤(以上陶器製)と水おとし器台(銅製)の4点が組み合わされています。 室内のインテリア・花器としての機能をそなえながら、水のしずくが水盤に湛えられた水に落下し、発生する落下音が優々と響きます。
水おとし器はにじみでしずくができるように、特殊な土の配合でできています。 また、反響壺は水おとし器からの水が、しずくとなって落下するよう水落ち口の中に工夫があります。

江戸時代、小堀遠州が開発したとされる「水琴窟」は、庭園造作が必要でしたが、「水咲」により、その機能を容易に室内で楽しめるようになりました。お試し下さい。

尾崎水耶(環境コーディネーター・書家)

☆製品について詳しくは「佇まいネット」をご覧ください。


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